A 破折歯の治療で再植ばかりがクローズアップされるのでこのようなご質問が多いのですが破折の状態に応じて治療法を選択するので必ず再植するということはありません。
再植法は歯科で古くから行われている方法で手法としては確立しています。
接着再植法についても院長も在籍していた北海道大学歯学部保存学教室で25年以上研究・施術されています。
A 歯に縦方向に入ったヒビや破折をCTで検出するのは簡単ではありません。さらにX線を通しにくい根の詰め物や金属の土台(差し歯)があると画像が乱れるのでさらに難しくなります。
そのため「まずCT」と言うわけにはいきません。
しかし通常の診査やレントゲン写真で結論の出ない症例で破折やヒビの疑わしい部位の骨の微妙な変化を検出するためには有効です。
A 破折の状況によります。
歯が細かく割れている場合は接着が困難です。また破折部からの感染で歯を支える骨が大きく破壊されていたり、破折してから長く放置していると割れた歯が虫歯になったりして治療が困難になります。
術前診査で適応・不適応を注意深く検討しますが、抜歯して初めて細かいひびがわかることもあります。