接着治療法は日本で考え出された治療法です。歯科臨床の世界では日本の情報発信力は高いとは言えずワールドスタンダードな治療法にはなっておりません。そのため破折歯の接着治療を否定する歯科関係者もいます。
しかし抜歯以外治療の選択肢がない垂直性破折歯を救済する方法は接着治療以外になく「自分の歯を生かす・残す」上からも十分意味のある治療と考えております。
勤務していた大学病院で長年「歯を残す」治療を研究・実践してきましたが、その一つとして25年程前に始めた破折歯の接着治療は症例を重ねることによってその信頼はしっかりとしたものになりました。
歯の破折で「抜歯」と宣告されたら治療法の一つとして検討することをおすすめします。 |